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要旨:『枕草子』は平安中期の女流文学者であった清少納言の作品である。『枕草子』は日本最初の随筆の代表作である。作者は自ら体験した自然や人事に関する出来事を自由な筆致で記録した。作者の自然に対する鋭い感性、人物批判、自然風景に対する描写、美に対する追求などは作品に至る所に見られる。
本論は『枕草子』に生き生きと描いた四季景物から、特別な貴族審美意識を分析したい。まず、作品の四季の情趣や情景の描写から、自然の美、静寂の美など審美意識を探る。それから、独特で濃厚な日本的な雰囲気を持っていた動植物の描写から、調和した自然の美と物哀れの美を分析する。自然の美、静寂の美、物哀れの美という審美意識は日本の自然環境から影響を受けていると言える。最後にその審美意識が日本の後世の服装、美食、文学などへの影響を調べる。
キーワード:景物 審美意識 自然 静寂 影響
目次
要旨
中文摘要
1.序文1
2.『枕草子』について1
2.1主な内容と結構
2.2作品の自然美
3.作品に反映された日本人の審美.2
3.1四季の情趣
3.2植物に対する審美
3.3動物に対する審美
3.4日本貴族の審美4
3.4.1自然の美
3.4.2静寂の美
3.4.3物哀れの美
4.日本後世生活と文学作品への影響.5
4.1生活に対する審美意識
4.1.1着物の美
4.1.2庭園の美
4.1.3美食の美
4.2文学作品における審美意識
5.終わり6
参考文献.7
謝辞.8