要旨：21世紀には、先進国でも発展途上国でも自然の問題が著しくはっきりと現れ出てくる。エリーパワー株式会社の調査報告によると、日本は海洋資源が豊かさとはいえ、エネルギーが非常に欠乏している。そして、経済は急速な発展しているとともに、エネルギーの消耗はますます増加する問題が日に日に厳しくなっている。しかし、世界で有数のエコ大国の一つとなって、日本の独特な自然観は世界に誇れる素晴らしい遺産である。宮崎駿は日本人の伝統的な自然観から目立つことを取り出し、非常に優秀な作品を作り、そして、著しい影響をもたらした。自然が人間の発源地として、日本人は自然から出て来る強い自然への愛をもっているから、人間のあらゆる活動と感情は自然と密接な関係がある。今日、日本に見られる自然の姿は、民族の思想や文化を色濃く反映している。

本稿では、まず宮崎駿の代表作――「となりのトトロ」と「千と千尋神隠し」への理解について簡単に述べ、次に主に日本人の自然観とエコ意識などから考察し、そこから、宮崎駿の代表作から体現する自然観が日本人の伝統的な自然観にどのように深く影響するかを研究すると思っている。さらに、日本工業時代の環境問題を論難すると同時に、宮崎駿の自然観はどのように世界の自然環境保護に影響するかという問題も研究したいと思っている。

キーワード：自然観-エコ意識-宮崎駿

目次

要旨

中文摘要

はじめに-1

第一章-「となりのトトロ」と「千と千尋の神隠し」の紹介-2

1.1「となりのトトロ」と「千と千尋の神隠し」の創作背景-2

1.2 作品の表現内容-2

1.2.1「となりのトトロ」の表現-2

1.2.2「千と千尋の神隠し」の表現-3

1.2.3 共通点について-4

第二章-日本人の自然観-5

2.1 従来の自然観-5

2.2 エコ意識の流行-5

2.3 自然観を学ぶ価値-6

第三章-宮崎駿の自然観-8

3.1 映画における環境破壊への批判-8

3.2 日本の自然環境に対する影響-8

3.3 工業化後人間の反省-8

3.4 宮崎駿の貢献-9

おわりに-10

参考文献-11

謝辞-12