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分类:生死观 论文字数:47105 需要金币:1000个
要旨:人間には、潜在意識の中に「死への本能(タナトス)」があると言ったのはフロイ ト(1856-1939)である。潜在意識には「死にたいという衝動」或いは「もっと生き たいという衝動」がある。しかし、普段、死へ赴きたいとの衝動は潜在意識として、 心の奥底に抑圧され封印されている。ふとした瞬間にその抑圧されていた本能が強い 願望となって顔を覗かせることがある。そのような相矛盾した精神の葛藤は、違う地 域、風土、民族、社会などの分野において、それぞれ独自な文化を育んできた。
第二次世界大戦敗戦後日本は廃墟から立ち上がり、経済大国として世界の注目を浴 びている。しかし、激しい経済高度成長と同時に人口の割りに自殺の大国にもなった。
1998 年以降年間自殺人口は 3 万人を突破した。歴史を遡ると室町時代では、武士階級 の発達により独自の武士文化――武士道が形成された。それに伴い、武士の一番尊厳 のある法制度としての儀式、切腹が形成された。主丸山真男(1914-1996)は、切腹 とは「武士のエートス」(ある集団の中における習慣)と言っている。この武士階級 のエートスが、第二次世界大戦では、一般の参戦した日本人のエートスのようにすり 替わってきた。「玉砕」「神風特攻隊」などは全世界を愕然とさせた。川端康成を初 めとする数多くの日本近代文学の巨匠は自殺の道を歩んだ。現代に入り、高度成長期 後の日本ではマネージャー自殺ブーム、人気スター自殺並びに後追いしたファンもい た。このほか、ネットでの集団自殺など相継いで起こっている。経済低迷、政治政権 の頻繁交替、核家族化、鬱病などさまざまな原因で自殺はいっそう深刻な社会問題に なってきた。
何故時代が変わり、社会は豊かで安定した生活が暮らせるのに、自殺した人数は異 常なほどの数に上っているのか。日本の高自殺率については、WHO 精神保健部ホセ・ ベルトロテは「日本では、自殺が文化の一部になっているように見える」と言った。 自殺は文化という高度なものに見なされるのは、この世界ではやはり日本だけであろ う。いったい日本人は「自殺」をどうとらえているのか。「生」の相対面の「死」は 日本人に対しどんな意義をもつものであろう。
小論では時代が変遷しても、その歴史舞台に現れた各階層の実人物の自殺事件並び に日本の自殺現状を分析した。日本人の自殺原因は愛情のため、理想追求、健康問題、 経済の不景気、偶像崇拝、抑圧内向く性格には関連があるだけではなく、武士道「死 の道」、伝統価値観、集団精神、独特の美意識、禅宗など伝統文化にも深く関わって いる。これに基つく死生観の変遷の研究を通し、日本社会の深層に根ざした日本人の 死生観を主導する伝統文化要素を論じた。異文化コンミュニケーションがますます頻 繁になる今日では、日本人の死生観は集団志向型の現世主義の基に多元化、個性化に なる傾向との結論をまとめた。それに、日本の自殺問題及び国民の死生観の研究によ り、日本人の死生観形成には伝統文化の影響は無視できない。それにグローバル化の 進行中に自国の伝統文化と外来文化の摩擦は避けられない面において、重要なのは偏 見を持たず、「文化優劣」論を排除する認識である。相互に「長を取り短を補い」、 異文化協和並存の多元新世界を切り開こう。
キーワード:自殺、死生観、伝統文化