要旨:日本の茶道には長い歴史があり、世界中の人々によく知られている。茶道の中に禅の思想が流れているという点についても広く知られている。

　　本論文では、まず茶道とは何かについて確認し、次いで、仏教の発展と茶道の発展の繋がりを平安時代、鎌倉時代、室町時代・安土桃山時代の三つの時代に沿って概観し、禅という思想が茶道にどのような影響をもたらしたかを考える。そして、当時の社会状態と禅の思想及び茶道普及との関係を鎌倉時代を例として詳しく考察する。最後に、現代の茶道における禅の思想という観点から、「和敬清寂」「露地」という禅のキーワードを手がかりにして、茶道の発展に禅がどのような影響を与えたかを分析する。

キーワード：茶道；仏教；禅；和敬静寂

中文摘要:日本茶道拥有漫长的历史，这一点为世界上所知。同时日本的茶道中包含这禅思想这一理念也同样为世人所熟知。

　　　首先，本文将对茶道做一个简单的介绍；接着，将佛教发展和茶道发展之间的联系分为三个部分来分析和阐述禅思想在茶道发展过程中的作用，这三个部分分别是：平安时代、镰仓时代、室町时代以及安土桃山时代；然后以镰仓时代为例，阐述当时的社会形态与禅思想以及茶道普及之间的关系；最后，以现代茶道中处处体现禅思想为着眼点，分析和敬清寂思想、露地和禅思想之间的关系，从而反证禅在茶道发展中起到了重要作用这一观点。

关键词：茶道；佛教；禅；和敬清寂