要旨：徳川家康は日本の戦国時代の末期の有名な大名である。周知のように、その時代において、各大名の間の政権の争いは非常に激烈である。バラバラになった日本を統一させるのは、当時の歴史発展の必然的な傾向だと言える。徳川家康は曾て以下の様な名言を提出した。「人の一生は、重荷を負うて、遠き道を行くがごとし、急ぐべからず、不自由を常と思えば、不足なし。」七十年間の忍耐の蓄積のおかげで、彼はやっと江戸幕府の第1世代の征夷大将軍になり、日本の戦国時代を終わらせ、江戸幕府を作り上げた。一方、中国三国の歴史において、司馬懿は極めて重要な人物である。もし彼がいなければ、三国の紛争の歴史はそのように早く終わるどころか、また数十年長引くことになるかもしれない。彼は三国時代の国家分裂を終結させ、「晋」王朝の創立にしっかりとした基礎を打ち立てた。混乱した時代を統一させたのは司馬懿の孫の世代にも関わらず、彼の功績はとても巨大であることは誰でも否定できないことである。

　本文の第一章は徳川家康の隠忍について紹介する。つまり、彼の幼児期、家庭、戦争事情などの面から徳川の隠忍を考察する。第二章は司馬懿の出世、戦争事情、政治業務からその忍耐力を示す。第三章は主に両者の生涯の事績を比較し、環境、忍耐力、影響から二人の隠忍性格を評価する。これらの分析により、彼らの隠忍性格に潜む「心を静め、欲を抑え、辛抱強い精神、時を待つ」という長所を明らかにした。本論文は、徳川家康と司馬懿の生涯に対する分析を通じ、二人の隠忍性格の共通点と相違点を分析し、彼らの成功原因を探求しようとする。また、現代の我々は彼らの崇高な品性を学ぶ価値があることを明らかにしようとする。

　言うまでもなく、時間と資料が限られているため、二人に対する研究はまだ不足です。そのために、これからも引き続き更なる研究をしたいと考えている。

  キーワード：隠忍  性格  共通点  相違点  価値

目次

要旨

中文摘要

はじめに1

1、徳川家康の主な隠忍事件1

1.1、幼児期の隠忍1

1.2、妻子殺し2

1.3、小牧・長久手の戦い3

2、司馬懿の主な隠忍事件4

2.1、隠忍自重4

2.2、巾帼の恥   5

2.3、智取曹爽6

3、徳川家康と司馬懿隠忍性格の異同6

3.1、隠忍の類似点6

　3.1.1、環境6

　3.1.2、忍耐力7

　3.1.3、結果7

3.2、隐忍の相違点8

おわりに8

参考文献9

謝辞10