要旨:「箸」というものは中国人や日本人にとって日常生活に不可欠なものである。同じ源から出たものであるが、長い歴史の中で両国の箸が様々な状態になっていた。ただ生活の必要品だけではなく、箸は文化と深い関係があり、さらに文化のシンボルとしている。本稿は主に箸を手がかりとして、文化をめぐって中日両国における文化の相違を考えることである。箸についての相違というと、大体外観や使用礼儀やことわざの面で現れると考えている。相違について、本稿で三つの点を分析した。１．外観の相違から中日両国における飲食文化や美意識の相違が見られる。２．使用礼儀の相違から中日両国における中心意識や死生観の相違が見られる。３．ことわざの相違から中日両国における数字意識や国民性の相違が見られる。

　中日はお互いに一衣帯水の友好隣国であり、両国ともに儒学の文化圏に属し、昔から深く交流している。中国と日本は民俗風采や飲食習慣などの面で共通点がたくさんある。しかし、違う民族は結局違う民族で、両国は異なる歴史背景を持ているし、経済や政治などの面で差別があるし、文化の面も相違なところがさまざま出てきた。交流する時、文化の相違が摩擦や衝突を起こす引き金になるかもしれないせいで、両国の友好交流のために、中日いずれに対しても、それらの相違を理解することや尊重することがたいへん大切だと考えている。

　そこで、本稿では、箸その小さいものから中日両国における文化の相違を分析したいと思う。そして、中日文化の相違をより深く理解し、両国の交流も中国人と日本人の交流も順調に進めるように努力する。

　 キーワード：箸  中日  文化  相違

目次

中文摘要

要旨

はじめに-1

1 、箸と文化-1

 １．１、中国における箸の由来-1

 １．２、日本における箸の由来-2

 １．３、　箸と文化の関係-2

２、箸について-3

２．１、箸の外観-3

２．１．１、中国の箸の外観-3

２．１．２、日本の箸の外観-3

２．２、箸の使用礼儀-4

２．２．１、中国の箸の使用礼儀-4

２．２．２、日本の箸の使用礼儀-4

２．３箸についてのことわざ-5

２．３．１、中国の箸についてのことわざ-5

２．３．２、日本の箸についてのことわざ-5

３、箸から見る文化の相違-6

３．１、箸の外観から見る中日両国における文化の相違-6

３．１．１、飲食文化の相違-6

３．１．２、美意識の相違-6

３．２、箸の使用礼儀から見る中日両国における文化の相違-7

３．２．１、中心意識の相違-7

３．２．２、死生観の相違-7

３．３、箸についてのことわざから見る中日両国における文化の相違-8

３．３．１、数字意識の相違-8

３．３．２、国民性の相違-8

おわりに-9

謝　辞-11