要旨:狭義に解釈すると狐とは動物の一種である。広義にいうと狐を精霊や妖怪とみなす民族はいくつかもあるので、各国の文学作品においてさまざまな狐のイメージがある。筆者は子供の時から狐に関する物語が好きだったので、今回狐を研究対象としたのである。宮沢賢治は日本の名作家として、日本では彼を知らない人はいないであろう。周知のように、宮沢賢治の童話作品には様々な動物がよく登場する。その中で、「狐」の設定が特に人目を引くのである。卒業論文の執筆にあたって、この宮沢賢治の作品を取り上げ、氏の作品における狐のイメージを対象に、日本文化に孕まれてきた狐のイメージを研究していくつもりである。

キーワード：狐；狐信仰；宮沢賢治

目次

要旨

中文摘要

はじめに-1

第一章  日本における狐の概述-3

1.1語源-3

1.2歴史-3

1.3狐と稲荷-4

1.4　「狐憑き」と俗信-4

1.5　近代の狐伝説-5

第二章　諸国における「狐」イメージの分析-6

2.1アジアの文学作品における「狐」のイメージ-6

2.1.1　中国の『二度も狐に騙された』-6

2.1.2　日本の『白狐の恩返し』-6

2.2『イソップ』における「狐」のイメージ-7

2.3、　比較分析する-7

第三章 宮沢賢治の作品における「狐」-9

3.1　宮沢賢治とその作品-9

3.1.1経歴-9

3.1.2主な作品-9

3.1.3作品に出る他の動物のイメージ-10

3.1.3.1　『蜘蛛となめくじと狸』-10

3.1.3.2　『水仙月の四日』-10

3.1.3.3　『猫の事務所』-10

3.2　宮沢賢治の作品における「狐」イメージ-11

3.2.1　『土神と狐』に出る「狐」-11

3.2.2 『雪渡り』に出場する「狐」-12

第四章　現代生活における狐のイメージについて-14

4.1　狐に関する諺-14

4.2　日常生活の中の体現-14

4.2.1狐の嫁入り-14

4.2.2狐面-15

4.2.3狐火-15

おわりに-17

謝  辞-18

参考文献：-19