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要旨: 『こころ』は日本で有名な作家―夏目漱石の晩年の作品の一つである。「利己心と道義心の衝突」というテーマが、世人に知られている。このテーマについての研究も広く国内外にわたって、しかしこの小説から表れた夏目漱石の孤独感についての研究は少ない。『こころ』は1914年に書かれた。当時の日本社会は江戸末期の封建社会から明治資本主義社会の大変革期である。明治時代は自由と独立と己れに充ちた近代の歴史過程である。「自由と独立と己れとに充ちた現代に生れた我々は、その犠牲としてみんなこの淋しみを味わわなくてはならないでしょう」小説の中で「寂しさ」、「孤独」などの言葉に何度も触れて、ちょうどこの孤独の時代の知識人の内心の孤独感の現れである。これは夏目漱石自分の孤独感の描写ではないであろうか。この小説を通じて、夏目漱石の孤独感を理解する。
本論は三つの部分からなっている。第一部分は『こころ』の作者及び創作背景、作者の生い立ちについての紹介である。第二部分は主人公の性格の特徴についての分析である。それに夏目漱石の孤独感を分析する。第三部分では、主人公の自殺行為を分析し、この作品の深い孤独感を理解し、つまり作者の自身の孤独感を理解する。
当論は『こころ』という作品の研究である。『こころ』と夏目漱石の孤独感を分析する。多く研究されている「利己心と道義心の衝突」というテーマを避けた。夏目漱石と明治末期の知識人の孤独感をよく理解するのに役立つ。
キーワード:『こころ』 夏目漱石 孤独感 知識人
目次
要旨
中文摘要
はじめに-1
1、作品について-1
1.1夏目漱石ー生い立ちに伴った孤独感-2
1.2創作の背景ー歴史の背景に孤独な知識人にの分析-2
1.2.1乃木希典の殉死ー主人公の原型-2
1.2.2自然主義の流行、知識人の孤独-3
2、主人公の性格と孤独感-3
2.1Kー孤高の性格、孤独の人格-3
2.1.1Kの生い立ちー漱石自分の縮図-4
2.1.2内向的な個性、孤独な人格-4
2.2先生ー利己主義の知識人の代表-4
2.2.1生い立ちー家族愛、友情、愛情から授けた孤独感-4
2.2.2社会の影響ー主観的な価値観体系の崩れ-5
2.2.3濃い孤独感ー側面の性格描写-5
3、主人公の自殺-6
3.1Kの解脱-7
3.1.1悲観的な厭世-7
3.1.2寂しさの推进-7
3.2先生の殉死-7
3.2.1罪悪感の衝撃-8
3.2.2明治精神の影響-8
3.2.3孤独感の侵食-8
おわりに-10
参考文献-11
謝辞-12