要旨：芥川龍之介は日本文壇で「鬼才」と呼ばれ、新思潮派の代表的な作家だ。『羅生門』は芥川龍之介の早期代表作品の一つとして、日本文学界に重要な地位を占めている。この作品も芥川文学創作を研究する重点である。本文は小説の中での人物のエゴイズムを分析して、芥川小説中のエゴイズムを具体的に探求しようとする。

本論文は3つの部分から構成されて、芥川小説におけるエゴイズムについて研究する。第一部分は芥川龍之介と『羅生門』の梗概を紹介する。第二部分は小説の中の下人、老婆、死んだ女をめぐって、『羅生門』におけるエゴイズムを検討する。第三部分は芥川の初恋、家庭また当時の社会環境という三つの方面から、芥川小説におけるエゴイズムの形成原因を探求しようと思う。

本文は小説の中で三つの人物のエゴイズムについての分析を通して、芥川小説におけるエゴイズムを論じる。芥川は簡潔な言葉で、『羅生門』の中の人々は生きるために手段を選ばない利己主義が徹底的に表現した。失恋、家庭などの原因で、芥川は利己主義に深い認識を持っている。後の創作はその影響を受けている。本文の研究を通じて、芥川文学をより深く理解できると思っている。

キーワード：芥川龍之介、羅生門、エゴイズム、初恋

目次     

要旨：

中文摘要

はじめに-1

第一章　芥川龍之介と『羅生門』について-1

1.1芥川龍之介について-1

1.2『羅生門』の紹介-2

第二章　『羅生門』にあらわれたエゴイズム-3

2.1「下人」の心理変化から見たエゴイズム-3

2.2「老婆」の詭弁から見たエゴイズム-4

2.3死んだ女から見たエゴイズム-5

第三章　芥川小説におけるエゴイズムの形成理由-6

3.1初恋の失敗-6

3.2家庭環境-7

3.3社会環境-8

終わりに-8

参考文献-10

謝　　辞-11