要　旨:四季の移り変わりを注目し、花鳥風月を大切し、自然に対抗しなく、自然のなかへ溶け込んでいく、これが昔からの中国人の自然に対する価値観であり考え方であるといわれてきた。しかし今日このごろの我々の自然観は変えた。我々の生活をより向上させるために、鉄筋アパートがを建ち、工場を造り、建設工事がますます大規模になっている。その結果、生活を快適にするために行われることが、逆に生活を不便にさせているのであった。昔の日本は国土を開発するとき、自然環境を軽視して間違ったこともある。環境破壊、汚染、都市の過大化と生活環境の悪化、生活風景がもたらす喪失感もあった。しかしながら、日本人は日本の国土をどのように開発し、どのように利用してきたかを検討して、より合理的な開発方法を採用していた。原因を突き詰めると、日本の自然観、もしくは都市自然観は中国より合理的で調和であると考えられる。では、日本の都市自然観はどういうことだろうか、本論文はこれについて論述する。

　　本論文では、渡辺武信の『庭』から日本人の都市自然観を分析する。そして、日本の都市現状、生活景観、景観の都市性を結び合わせ、その都市自然観を論述する。最後に、その都市自然観のいいところを述べ、中国を啓発する。

キーワード：渡辺武信；庭；日本；都市自然観

摘  要:欣赏四季的变换，品味花鸟风月，不与自然对抗，融入自然之中，这自古以来就是中国人对待自然的态度及思考方法。然而今时今日，为了提高人们的生活，修钢筋混凝土高楼，建与风景不相符的工厂，建筑工地大规模增加。结果却是，原本为生活提供便利的事物反而给生活带来不便。过去的日本在国土开发的时候，也因轻视自然环境而犯错，造成环境破坏、污染、城市化过快、生活环境带来的不安、文化的丧失等。然而日本人审视了自身开发利用国土的方法之后，总结了多年来的开发理念，分析了城市发展中的不足，选取了更为合理的开发之路。究其原因，是日本的自然观或者说是都市自然观较中国更为合理、调和的缘故。那么，日本的都市自然观到底是怎样一回事，本论文将就这个问题进行论述。本课题将从渡辺武信的文学作品《庭》着手，分析日本人的都市自然观。然后结合日本的现状、生活景观、景观的都市性论述前文所讲的都市自然观。最后陈述这种都市自然观的好处，并从中得到对中国有益的启示。

关键词：渡辺武信；庭；日本；都市自然观