要旨：中国の姓は約300種、イギリスは一万数千種と言われるに対し、日本人の姓は約十万種あると推定されている。韓国は「金」「李」「朴」三つの姓が全国の姓の三分の一を占めているという。それに対して、日本人の「鈴木」「佐藤」「田中」三大姓が約5％を占めている。しかし、明治維新の前には貴族をぬきにして、庶民は姓がなかった。武光誠（1998）は「姓とは明治時代に生まれた称呼制度で、江戸時代の人々は武士以外は姓氏がないと私は思っていた。」という、実は、多くの人がこのように思っている。

　しかし、日本人の氏姓はいつ、どのように由来したのだるうか。そこで、本稿では歴史の資料をもとに、日本人の姓の由来を研究してみたい。

　本稿の目的は歴史の資料を通じて、中国の姓氏の由来と発展と比べ、従来の研究を補充することを目指す。

　ここでは、日本人の姓名の源と発展をまとめて、中国の姓名と比べ、日本人の姓名の由来を明らかにすると思われる。また、日本人の姓名の変化を通じて、日本の歴史の発展が見られる。これらの点を巡って、日本人の姓名の由来と発展を分析したい。

　中日両国の姓氏の差異は主に以下のようである。まず、日本は姓氏の出現、発展、変化などに、すべて社会性や現実性を重視している。中国は主に血縁性を重視している。また、日本は縦の人間関係を非常に重視する国家である。だから、連名制が流行っている。しかし、中国は宗法の社会で、人々が、家の縦の継続性を重視する同時に、横の発展をもっと重視することがわかる。

　本稿では、歴史の資料を通じて、日本人の姓氏の由来を説明した。しかし、中国だけを比較して、日本人の姓氏の由来と意味を説明するのはまだ十分ではない。もっと詳細に日本人の姓氏に関することを研究するのは今後の課題として残った。